一番打者として打線をけん引した塩見泰隆と、守備固めや代走などスーパーサブとしてチームを支えた山崎晃大朗。2人は同じ1993年生まれの外野手で、公私ともに仲が良い。日本一を記念して、同級生の2人にお互いのことやチームのことを、思う存分語ってもらった。 取材・構成=依田真衣子 写真=BBM 
[左]塩見泰隆[右]山崎晃大朗
ロングとワイド
一番打者に定着した塩見泰隆をはじめ、山崎晃大朗、原樹理ら、ヤクルトには1993年生まれの選手が多い。塩見はバットで、山崎は守備や走塁で、原は投球でリーグ優勝、日本一に貢献した。特に同ポジションの塩見と山崎はプライベートでも仲が良く、同級生の絆はプレーにも生きているという。 ──今季は塩見選手、山崎選手、そして原樹理選手と、93年組が活躍しましたね。
塩見 やっぱり同級生っていうのは同期と違った意味で、絆みたいなのがあると思います。刺激し合いながらやってますし、3人一緒に一軍にいたら、3人でご飯を食べることも多いですしね。
山崎 確かに普段から仲も良いし、ご飯もよく行きます。でも今季、僕は2人にすごい差をつけられたというか、シーズン後半になるにつれて、塩見と樹理の存在感を見てうらやましいなとか、すごいなとか、そういう目で見てしまうことが多かったので。今年に関しては悔しかったですね。
塩見 コータローとはじゃれ合うことも多いんですけど、刺激し合いながら過ごせるので、いないときよりも、いるときのほうがリラックスして試合に入れていました。
山崎 って言っても、僕は何もしてないですけどね(笑)。
塩見 同い年ですし、話しやすいので。一時期コータローが二軍に落ちたとき(8月下旬から9月上旬)、それと同時に僕はかなり成績が落ちたんですよ。
山崎 それはまあ、本人の気持ちなんで(笑)。僕は何も言えないです。
──ライバル意識はありますか。
山崎 僕は塩見が入ってきたときから、彼の能力はすごいと思っていましたし、一軍で成績を残せていなくても、慣れてきたらすごい存在になるんだろうなとは思っていて。そこに何とか食らいついて離されないようにしないといけないな、とは思っていました。けど、別にライバルっていうか……。
塩見 僕も、ライバル意識はなくはないですけど……。どちらかと言うと、一緒に出たいなっていう気持ちのほうが大きいですね。
山崎 まあライバルでいないといけないんですけどね。春先はスタメンで一緒に出る試合もいくつかありましたけど……。1年通して2人がスタメンで出るには、僕がもう少し頑張らないといけません。目標とする選手の一人って面もあるかな。
塩見 一緒に守っているときとか、以心伝心? 連携が取りやすいっていうのもあるので。一緒にやりたい気持ちは強いですね。
山崎 ほかの人と守るよりかは、って程度でしょ? 僕は塩見との距離も見ながら、キョロキョロして守備位置を変えてる部分もあるので。
──普段から、2人で野球の話はされるんですか。
塩見 しますね。あのプレーがどうだこうだって。
山崎 まあそうですね。あれは右方向を意識したバッターかなとか、あれはタイミング合ってなかったねっていう話とか。
塩見 なので・・・
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