2021年も優勝候補筆頭だった。しかし、6月3日に首位を明け渡したのを最後に順位は落ちていき、最終的には4位フィニッシュ。チーム打率・防御率だけを見れば、決して劣っていたとは言えない中、前年王者に何があったのか。 
離脱者を多く抱え、やりくりに苦労した工藤監督[右は森山良二投手コーチ]
あと1本の影響
開幕前、2021年もパ・リーグを引っ張っていくのは
ソフトバンク、と思っていた人は多いはずだ。しかし、終わってみれば60勝62敗(21分け)の借金2。順位は4位と、8年ぶりのBクラスに沈んだ。
もちろん、開幕直後から
千賀滉大、Y.
グラシアル、
森唯斗、L.
モイネロ……と離脱者が相次いだことが最たる敗因として挙げられるが、それでも12球団屈指の選手層を誇るチーム。これまでもほぼ毎年と言っていいほどケガ人に悩まされながら、何とか現有戦力で粘り強く戦ってきた。だからこそ、昨年までの7シーズンでリーグ優勝4度、日本一6度を数えたのだが、21年は……。
ただ、21年シーズンもチーム打撃・投手成績自体は、打率がリーグ2位の.2468と、トップの
オリックスにわずか3毛差。得点も同じくリーグ2位で564だった。投手陣は防御率、失点ともにリーグトップの3.25、493。と言うことは、決して“打てなかった”“打たれまくった”というわけはない。
では、なぜAクラスを逃したか。21年のソフトバンクが例年と少し違ったのは・・・
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