球界マネーにまつわる気になる話題を、アラカルトとして4つ紹介する。まずはこのオフに注目された日本ハムの「ノンテンダーFA」についてだ。キャリア豊富な3選手に通告された、ちょっと聞き慣れない契約の真相とは……。 【1】気になる「戦力外」との違い 「ノンテンダーFA」ってなんだ!?

西川遥輝 2億4000万円→8500万円 1億5500万円ダウンで楽天へ
大減俸で2人が他球団へ 日本ハムが3選手に対して「ノンテンダー」を通告したのは昨年11月16日のことだった。この時点で西川遥輝が海外FA権、
大田泰示と
秋吉亮が国内FA権を取得済み。球団はこの3選手に次の年の契約を提示せず、保留手続きを行わないことを決定。
稲葉篤紀GMは「選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダーとすることを選択した」と球団を通じてコメントを発表。同時に「再契約の可能性を閉ざすものではない」と付け加えたが、そうなれば減俸は避けられない。事実上の放出宣言と言えた。
メジャー・リーグでは、40人枠で出場登録が6年未満の選手に対し、来季契約する意思を示す期限が12月に設定されており、ここで保有権を放棄された選手が「ノンテンダーFA」となる。今回のケースはこれと異なるが、昨季の年俸は西川が2億4000万円、大田が1億3000万円、秋吉が5000万円。年俸に見合う活躍ができないと判断されたこと。さらには伸び盛りの若手へのチャンスを広げ、ポジション争いを活性化させる狙いもあったと見られる。
12月2日、この3選手は自由契約選手として公示され、のちに西川は1億5500万円減の8500万円で楽天と、大田は8000万円減の5000万円で
DeNAと契約。「もしかしたら野球ができないんじゃないかとネガティブな考えにもなった」と西川が言えば、大田は「選手は契約の社会なので、『自由契約ですよ』と言われれば受け入れるしかない」と当時の胸の内を明かした。
一方、秋吉はまだ所属先が決まっていない。(※1月31日に独立リーグ福井ネクサスエレファンツへの入団を発表。)2019年に
ヤクルトから移籍すると、53試合登板で25セーブをマーク。20年の年俸は1億円となるもその後は成績を落とし、5000万円と半減した21年は一軍登板10試合に終わっていた。春季キャンプを目前に控えた時期になっても・・・
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