プロ野球の各球場を見てきたが、ここから海の向こうMLBの球場30カ所すべてを前編・中編・後編に分けて紹介していく。100年以上、形や景色が変わらない球場や最新設備を搭載した現代球場まで、さまざまな顔を持ったメジャーの球場を開場年度順に一気に見ていこう! 写真=Getty Images 【前編】はこちら 【中編】はこちら ペトコ・パーク【サンディエゴ・パドレス】

2004年4月8日開場[天然芝]
歴史ある美しい建物を生かした球場 カリフォルニア州最南端都市、サンディエゴの中心街に建設された。座席は太平洋を連想させるブルーに統一され、フィールドは左右非対称で右中間最深部まで400フィート(約121.9メートル)もあるが、ポール際には観客席が突き出たホームランポーチを設けている。最大の特徴は、レフト後方に建つレンガ造りの古い建物。1909年にウエスタンメタルサプライ社が建てたビルで、歴史的建造物に指定されており、このビルを改修してスタンドの一部に組み込んでいる。
【球場データ】
左翼102.4m、左中間118.9m、中堅120.7m、右中間121.9m、右翼98.1m
(フェンスの高さ)左翼1.2m、左中間2.3m、中堅2.1m、右中間~右翼3.0m
4万2445席
[ホームチーム]一塁側ベンチ
シチズンズバンク・パーク【フィラデルフィア・フィリーズ】

2004年4月12日開場[天然芝]
レンガが雰囲気を醸し出す 2004年に旧球場(ベテランズ・スタジアム)の東側に新球場としてオープン。09年7月から12年8月まで当時のナ・リーグ記録257試合連続チケット完売の記録がある。赤レンガ造りの外観を持ち、天然芝のフィールドは左右非対称。外野左中間からセンターにかけての鋭角的なフェンス「ジ・アングル」が独特で、その高さも約3.9~5.8メートルと変化に富んでいる。中堅後方のバックスクリーンまで赤レンガ造りになっている。
【球場データ】
左翼100.3m、左中間114.0m、中堅122.2m、右中間112.5m、右翼100.6m
(フェンスの高さ)左翼~左中間3.2m、左中間~中堅3.9m~5.8m、中堅1.8m、右中間~右翼4.0m
4万2792席
[ホームチーム]一塁側ベンチ
ブッシュ・スタジアム【セントルイス・カージナルス】
古き良き伝統を残したスタジアム 1966年、地元ビール醸造会社の創業者で、当時の球団オーナーの名前にちなみ
ブッシュ・スタジアムと命名。だが老朽化もあり2005年シーズン後に解体し旧球場の南側に新球場が建設された。球場名はそのまま残された。前球場はNFLのラムズも使っていたが・・・
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