バンテリンドームナゴヤの人工芝が今シーズンから張り替えられた。これまでと何がどう変わったのか。新しい人工芝について解説しよう。 取材協力=(株)ナゴヤドーム、ミズノ(株) 写真=井田新輔 
バンテリンドームナゴヤ
「巻き取り式」から「固定式」へ変更
すでに開幕から2カ月以上が過ぎたが、昨季に比べてバンテリンドームナゴヤ(以下バンテリン)の雰囲気が変わっていることにお気づきだろうか。総工費約4億円をかけて人工芝が全面張り替えられているのだ。昨季と比べれば見た目の違いは明らか(下写真参照)。“ミスタードラゴンズ”と呼ばれた
立浪和義監督誕生に合わせ、バンテリンも人工芝を張り替えて新しいスタートを切ったのかと思いきや、そうではなかった。

【2021】濃い緑が鮮やかだった昨年の芝。ちなみに過去4回の人工芝更新は02年、06年、11年、18年
「監督が代わったから更新したのではなく、人工芝の更新はだいたい4~7年の周期。芝の状態を見ての判断になります。前回の更新は2018年だったのですが、18、19年はイベントでの使用が多く、痛みも早かったので4年で更新ということになりました」((株)ナゴヤドーム企画・広報部/林弘高さん)
濃い緑と薄い緑のツートンカラーにしたのはフィールドに鮮やかさ、華やかさをもたらすため。1997年のナゴヤドーム開場から数えて5度目の更新で6代目となる人工芝だが、見た目以上に違うのは「巻き取り式」から「固定式」になったことだ。
「敷きっぱなしの通年使用が可能ということです。これまではプロ野球シーズン中にコンサートなどが開催されるたびに芝を巻き取り、それが終わるとまた敷き直すという作業を繰り返していましたが、それを続けていればどうしてもうねりというか、芝に癖ができてしまいます。今度の新しい芝は・・・
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