フォーク、スプリットを操る投手は、球界にはたくさんいる。その中でも落ちるボールでキャリアを切り拓いていく可能性に満ちあふれた若手投手をピックアップしよう。 写真=BBM ※成績、データは7月3日時点 【セ・リーグ編はこちら】 ソフトバンク・大竹風雅 ドラフト時から高い評価 初登板が楽しみな“隠し玉”
(球種)フォーク (球速帯)120キロ台後半 (球種)スプリット (球速帯)最速141キロ 
4月に右ヒジを手術した大竹風。来季以降の実戦登板を目指してリハビリに励む
昨秋のドラフト会議、5位で指名を受けると、記念撮影では自慢の握りを披露した。多彩な変化球の中でも武器とするのは、2種類の落ちる球だ。最速141キロのスプリットは変化が小さく、カウント球として駆使。120キロ台後半のフォークは落差が大きく、空振りを狙える。球速や落ち幅の違いを巧みに使い分け、最速150キロの真っすぐとのコンビネーションも、打者にとっては厄介なものとなる。
投げる上で手本としたのは、チームメートとなったあこがれの存在だ。「千賀(
千賀滉大)さんのフォークを参考にしてアレンジを加えた」。プロの世界で直接教えを乞うべく意欲満々な右腕に、早くも「千賀2世」という声も聞こえてくるが、ベールを脱ぐのはまだ先のこと。今年4月に右ヒジのトミー・ジョン手術を受け、競技復帰は来年以降と見られる。今はリハビリを経てパワーアップした右腕の投球に、楽しみが膨らむ。
PROFILE 大竹風雅/おおたけ・ふうが●1999年8月22日生まれ。福島県出身。右投左打。185cm87kg。光南高-東北福祉大-
ソフトバンク22(5)=1年目
2022年成績:登板なし
楽天・藤平尚真 ルーキー時代にマー君から学び今もなお習得の途上に
(球種)フォーク (平均球速)141キロ フォークを本格的に磨くことを決意したのは2017年1月、新人合同自主トレでのことだった。当時ヤンキースに所属し、同じ施設で自主トレをしていた
田中将大の話を聞いたことで・・・
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