2012年2月、ロキテクノベースボールクラブとして設立された。20年に現チーム名となり、21年に会社登録となった。そして6月の北信越二次予選では4日間で3試合を勝ち上がり、悲願の東京ドーム初切符。今大会唯一の初陣チームの飛躍の秘密を探る。 取材・文=服部健太郎 写真=石井愛子 
富山県中新川郡上市町から都市対抗初出場
「ピッチングコーチ兼選手として加入したのが2015年12月。その当時、都市対抗出場をイメージすることは非常に難しかったですが、企業登録に向けての5カ年計画が16年にスタート。チーム強化に向けての会社の強い思いは伝わってきました」
3球団を渡り歩いたNPBで、投手として通算13年プレーした
藤田太陽監督(新屋高)はそう語った。20年には北陸事業所の敷地内に室内練習場とトレーニングルームを新設。天候に左右されることなく、就業前、就業後に練習やトレーニングをすぐに行える環境が整備された。ウエート・トレーニング室には東京ドームのグラウンドレベルで撮影された大きな写真が壁に貼られ、選手たちは「ここでプレーするためにこのきついメニューをやり切るんだ!」と自らを鼓舞しながら、トレーニングと向き合い続けた。
12年2月にクラブチームとして発足したチームは21年に会社登録に変更。藤田新監督の下、「3年以内の都市対抗出場」を目標に設定し、新たなスタートを切った。掲げたのは「スモールベースボール」だ。「その場面で求められている役割を一人ひとりが強く意識し、やろうと思えばできる小さいことを徹底してやり切る野球を追求しています」。
会社登録2年目の今季は都市対抗北信越二次予選の初戦でバイタルネットを相手に序盤から優位に進め・・・
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