
甲子園で活躍した選手が、そのまま上のステージで活躍できるとは限らない。プロ野球とは、厳しい世界である[写真=田中慎一郎]
昨年まで4シーズン在籍した
日本ハムでは、定期的に「育成会議」が開かれていました。GM、監督、コーチ、コンディショニングコーチ、トレーナー、スカウト、寮を管理する教育ディレクターなど、育成に関わるチームスタッフが選手個々について意見交換する場。どこの球団も実施していることかとは思いますが、現状把握、将来の育成ビジョンをどのように展開していくかを話し合う意味でも、貴重な時間となります。特に高校からドラフト指名を受けた選手については、アマチュア時代の状況などを、スカウト部門の担当者が説明するケースもある。そこで、あらためて課題を洗い出し、次のステップへ向けた取り組みを協議する。選手は「球団の宝」ですから、細部まで詰めるのが「育成会議」でした。
日本ハムはこの「ベースボールオぺレーションシステム」が確立された球団でした。選手により当然、個々の差がありますが、計画をしっかり立てた上で、選手を育てる。ここでは私の専門である投手について触れていきますが、言うまでもなく、故障防止が大前提としてあります。
高卒でプロ入りすべきか――。それとも、大学野球や社会人野球を経験した上で、プロに挑戦するか。メリットとデメリットはそれぞれあるかと思いますが・・・
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