ヤクルト・村上宗隆が着々と積み上げるホームラン。すでに55本となり、NPB歴代2位タイとなった。村上の前に50本塁打以上をマークした先人たちを記録とともに振り返っていこう。 【Top 7】52HR(1985年) 【Top 12】50HR(1986年) 
85、86年と2年連続三冠王
四番の責任
1985年、「今年はタイトルを獲る。全部いただく」と三冠王を公言していた
ロッテの
落合博満は、打率.367、52本塁打、146打点といずれも2位以下に大差をつけ、有言実行2度目の快挙を成し遂げた。本塁打の2位は近鉄の
リチャード・デービスと
西武の
秋山幸二で40本だった。
落合は1979年に入団し、スタメン定着の81年から3年連続で首位打者を獲得。81年のホームランは15本と中距離打者のイメージがあったが、徐々に長打力を増し、28歳で迎えた82年シーズンには初の三冠王になっている。
ただ、同年の数字が打率.325、32本塁打、99打点だったことで、「物足りない」という声もあり、悔しい思いをしていた。この年は、技術面だけではなく、飛距離を出すため体重を増やし、「もう文句は言わせない」という意地もあってのハイレベルな数字と言える。
落合打法は顔の前にグリップが来るようにし・・・
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