「2022プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」は日本シリーズを2日後に控えた10月20日、東京都内のホテルで開催され、12球団の指揮官が集結した。今回はドラフト会議を前に、各球団が続々と1位を公表した。新型コロナ禍の影響を大きく受けた世代でもあり、全体では69人の指名と70人未満に終わった。 
浅野の交渉権はGT対決。引き当てた原辰徳監督[左]が喜びのガッツポーズ。右は阪神・岡田彰布監督
3球団以上の競合なしバランス重視の傾向
のちに2022年のドラフトを振り返るとき、まず思い出されるのはドラフト前日までに9球団が1位公表に踏み切ったことだろう。これは2年前の20年の7球団を上回る数であり、逆指名や自由獲得が廃止となった07年以降では最多となる。昨年は
西武が
隅田知一郎(西日本工大)を最速で公表し、
ソフトバンクが
風間球打(明桜高)で続いたが、それ以降の公表はなく、2球団だけだった。

ドラフト会議前。各球団がそれぞれの思惑を胸にドラフトに臨んだ
9球団という異例の多さの要因は、今季は突出した目玉候補が例年に比べて少なく、各球団が競合を避けるべく“けん制”し合ったからだ。早い公表は選手や関係者への誠意もあるが、競合となって外れた場合のダメージを極力避けたかったというのが本音だろう。9球団もありながら指名は重複しなかった。
だが・・・
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