プロから能力を認められたドラフト1位指名選手。12人の逸材たちのポテンシャルはいかなるものか。ドラフト当日の表情とともにリポートする。 取材・文・写真=仲本兼進 
クセのない投球フォームから縦に落ちるスライダーが持ち味。1年目から先発入りが期待されている
2歳上の兄とともに地元の大学でプレー
ドラフト会議前日の夕方。
立浪和義監督がメディアの前で1巡目指名を公表する直前に沖縄大・大城貴之監督の携帯に連絡が入る。「今から会見をするので、これから公表します」。電話の声は
中日の
三瀬幸司スカウトだった。
「本当に信じられない思いでしたけど、電話を切ってすぐ仲地に電話しました。ちょうどそのとき、お父さんが横にいて、そのことを伝えたら2人の驚く声が電話越しではっきりと聞こえてきて。みんなでビックリしてました(笑)」(大城監督)
吉報を耳にして迎えたドラフト会議当日。当の本人は「朝起きたときから何も手につかない感覚でした」とすでに緊張感でいっぱいだったと打ち明ける。学び舎に設けられた会見場にスーツ姿で現れると、結集した県内・在名メディア総勢27社60人の視線を一斉に浴び、「自分は人見知りなんで……来た瞬間バクバクでした」と緊張が最高潮に達したこのときの心境を吐露した。
教壇に設けられた席に座ると、緊張をひた隠すかのようにポーカーフェースを装った。立浪監督の公言どおり1巡目で指名され・・・
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