プロから能力を認められたドラフト1位指名選手。12人の逸材たちのポテンシャルはいかなるものか。ドラフト当日の表情とともにリポートする。 取材・文=寺下友徳 写真=梅原沙織 
巨人と阪神が1位指名したが、巨人の交渉権獲得が決まり、チームメートらと喜びを分かち合う
高校No.1打者 競合に驚き隠せず
自分のタイミングに相手投手を引き込み、通算本塁打を68本にまで積み上げた高松商高での2年半。早々に巨人が1位指名を公言した中で迎えたドラフト当日も、
浅野翔吾の言動はそんなバッターボックス内でのたたずまいを思わせるように堂々としていた。
朝は高松市内の石清尾八幡宮に家族で参拝し、無事にドラフト指名されることを祈った。「緊張はしなかったが、時間は早く感じた」。6時限の授業を終え、16時49分に長尾健司監督、三好明彦部長とともに会見場へ現れたあとは、「いつも以上に手汗をかいた」と言いつつ、水を飲むためマスクを外すたびにたかれるフラッシュの嵐に、浅野スマイルで反応する。
17時15分に巨人からの指名を受けると「以前から1位指名を公言はしていただいていたが、実際に指名があってホッとした」と口にした。喜びを細くなった目で表現し、続いて阪神が1位指名したことを知ると「競合になるとは思わなかった」と少し肩をすぼめた。
そんな浅野の様子がにわかに変わったのは・・・
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