プロから能力を認められたドラフト1位指名選手。12人の逸材たちのポテンシャルはいかなるものか。ドラフト当日の表情とともにリポートする。 取材・文=中島大輔 写真=佐藤博之 
常時140キロ台後半を計測する直球が武器。投手王国のオリックスにまた有望な左腕が加わる
飛躍の原動力となった負けず嫌いの性格
今年のドラフト候補で「NO.1左腕」という評価もある
曽谷龍平は事前に指名を公言したオリックスに1位で名前を呼ばれた。明桜高時代は同期の
山口航輝(現
ロッテ)がエースで曽谷はあとを受ける役割だったが、大学4年間で成長して最高の評価を受けるまでになった。
「高校3年生の夏に負けて本当に悔しい思いをしました。とにかく4年後、山口たちと同じ舞台で戦うんだという思いで大学に入学しました」
それから4年を経て、注目を受けてプロに進む。元メジャー・リーグの大投手、
ランディ・ジョンソン(元ダイヤモンドバックスほか)を彷彿させるように、スリークオーターより低い独特のアームアングルから最速152キロ、常時140キロ台後半を計測するストレートが最大の武器だ。カットボール、スライダーはキレ味鋭く、右投手の内角を突くコントロールも持ち合わせる。
阪神やロッテで内野手としてプレーした経験を持つ
藤倉多祐監督も「本当に打ちづらい、素晴らしいピッチャー」と太鼓判を押すほどだ。
藤倉監督によると入学当初は球速こそあるものの・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン