激闘を繰り広げた日本シリーズ全7戦を前西武監督の辻発彦氏が徹底解説。黄金時代の西武、ヤクルトで10度の日本シリーズ経験(日本一7度)を持つ勝つ術を知っている辻氏が勝敗を分けたポイントに迫る。 解説=辻発彦[前西武監督] 
6回表、二死一、二塁で先制右前適時打を放ったオリックス・杉本。「あの場面、自分で勝負してくると思っていたので、なんとか打ててよかったです!」
10/29(土) 第6戦@神宮球場 □観客数=29,379人 □試合時間=3時間11分 ヤクルト0-3オリックス 
[オ]P○山崎福、H宇田川、H平野佳、H山崎颯、Sワゲスパック-C伏見
[ヤ]P●小川、木澤、石山、マクガフ、久保-C中村
ヤクルトの
小川泰弘、オリックスの
山崎福也と両先発の好投で5回を終えて0対0の同点。どちらが先取点を奪うのか。両軍ともリリーフ陣がしっかりしているだけに、それが試合の行方を左右すると考えていた。先に点を取るには――。それはまず先頭打者が塁に出ることが重要になる。ちょうど、6回は両軍とも一番から始まる攻撃。6回の攻防がキーポイントになるかもしれないと予想は立てられた。
6回表、小川はオリックスの一番・
太田椋を直球(ファウル)、フォーク(ボール)、フォーク(ボール)、カットボール(空振り)でカウント2-2とした。バッテリーとしてはフルカウントにはしたくなかったのだろう。この打席で太田のフォークの見逃し方が良かった。前の打席ではスライダーで三振を奪っていたが、バッテリーはチェンジアップを選択。しかし、太田という打者は・・・
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