優勝候補に挙げられながら、開幕戦で7点差を逆転されての敗戦から、まさかの9連敗。さらに負け続け1979年の西武を抜き17試合で1勝のみの勝率.063に。しかし、終わってみれば3位のAクラス入り。一時期は首位争いをするなど、開幕18試合目から逆襲がスタート。そこにはやはりエースの存在があった。 データ提供=Japan Baseball Data 
最低勝率となった翌4月15日に、一軍に復帰し勝利を挙げた青柳。エースの快投こそが、阪神逆襲の足掛かりとなった
エース不在で投打がかみ合わず
今季12球団で最強の投手陣を形成し、NO.1のチーム防御率2.67を誇った阪神。だからこそあの勝率.063はウソだったのではないか――。しかし一方で、チーム打率はリーグ5位の.243。この投打が開幕時にかみ合わなかったことが低勝率になっていった。
「みんなやろうとしているし、開き直ろうとして、何とか前に進もうとしている。それを何とか結果に結びつけられるように」
4月14日の
中日戦(バンテリン)後に
矢野燿大監督は苦しい心のうちを語った。開幕して17試合が経過し、1勝15敗1分けの勝率.063は、史上最低勝率。開幕後あれよ、あれよ、のうちに泥沼にはまった。要因としては2月キャンプイン直前の矢野監督の退任発表による動揺。開幕投手が決まっていた昨年の最多勝、
青柳晃洋の新型コロナウイルス陽性による離脱。さらには新型コロナ禍による新助っ人で抑え候補の
ケラーの来日遅れと調整不足があった。
■2022年阪神の開幕から17試合勝敗表 
アミカケは先発投手がそのまま、敗戦投手になった試合。17試合で1勝15敗1分け、勝率.063。4月7日(木)のDeNA戦は雨天中止
最初にケラーの不安が・・・
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