第4回大会まで、多くの野球ファンはWBCをテレビで観戦したことだろう。あの名場面、この名場面で実況の言葉が耳に残っているはずだ。ここでは第2回決勝、第3回準決勝を実況した林正浩実況アナウンサーに、当時の話を聞いた。 取材・構成=椎屋博幸 写真=BBM 
ベースボール発祥のアメリカに追いつけなかった日本。それがWBC準決勝でイチローなどの活躍で快勝。それが何よりうれしかった
それまでの野球日本代表は「長嶋ジャパン」「星野ジャパン」というように監督の名前が代表の愛称として呼ばれていました。しかし2009年から「侍ジャパン」というネーミングになった。まず、これがすごく皆さんの心へと印象付けられたと思います。
私は決勝戦の実況をしたのですが、この大会はやはり“イチロー選手”の大会でもあった。当然、延長10回の決勝2点タイムリーは皆さんの印象に残っているでしょう。この大会中、彼は非常に苦しんでいましたから余計に印象が強かったはずです。だからこそ最後の場面で、あの一打がイチロー選手のすべてを、さらに日本中をすっきりさせてくれた。イチロー選手に回ったとき、一、三塁で一塁走者の
岩村明憲選手が盗塁を成功。さらに二、三塁になってから韓国はイチロー選手を歩かせず、
林昌勇投手が勝負してくれた。一緒に解説をしました槙原(
槙原寛己)さんと佐々木(
佐々木主浩)さんは、これが非常に大きかったし、勝負のアヤだったと。
あのときの韓国は・・・
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