侍ジャパンはソフトバンクとの2試合の壮行試合を含めた宮崎での強化合宿を終え、さらに壮行試合&強化試合4試合を経て、3月9日にWBCの初戦を迎えることになる。5人のMLB戦士は直前の強化試合から実戦に参加するため、いまだ不透明な部分はあるが、現状の戦力事情と、栗山英樹監督が思い描く戦略をひも解いていく。 写真=BBM、Getty Images ※特集の情報はすべて2月26日現在 ※鈴木誠也は2月28日に辞退を発表。出場追加で牧原大成の召集が3月1日に発表 DEFENCE[投手&守備]
世界屈指の先発ローテの陣容 リリーフ陣は流動的な起用か

強力先発陣のあとを受ける今永[左]や宮城といったサウスポーの存在も重要になる
栗山英樹監督が一貫して掲げているのが日本の特長である「投手力」を前面に押し出した野球だ。中でも先発陣は世界でも屈指の陣容と言っていい。
もちろん大きいのはMLB選手の参戦だ。
ダルビッシュ有は宮崎合宿から参加して大きな存在感を放ち、早くも精神面を含めた支柱になりつつある。
大谷翔平は投打二刀流にゴーサインが出て、投手としては先発での起用が明らかになった。ここに
山本由伸と
佐々木朗希が加わる。
1次ラウンドは4連戦だが、一発勝負となる準々決勝以降からの逆算で先発ローテが決まるだろう。1次ラウンド最大の山場は第2戦の韓国戦、そして大会全体で鬼門となるのは過去に2013、17年と2大会連続で敗れており、今大会はアメリカとぶつかる可能性が高い準決勝だ。となればこの2試合にダルビッシュをぶつける。中国とのオープニングマッチは大谷、第3戦のチェコ戦が佐々木、第4戦のオーストラリア戦が山本で、準々決勝は大谷、決勝は佐々木か山本に託す形が基本線か。
今大会も1次ラウンドは65球、準々決勝は80球、準決勝以降は95球の球数制限があるため、第2先発の働きは大きなカギとなる。先発陣は右腕ばかりだが、ここには
今永昇太、
宮城大弥、
高橋奎二の左腕に、
戸郷翔征、
高橋宏斗、
伊藤大海といった多士済々なメンバーが並ぶ。今永は宮崎合宿からキレのあるボールを投じており、さしずめ「第2先発のエース」といったところ。要の韓国戦でダルビッシュのあとを受ける形になるかもしれない。
リリーフ陣はクローザーを固定せず、試合ごとに流動的な起用になっていきそうだ。今回は基本的に・・・
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