幾多の物語が結実した世界一奪還。自分自身との戦いもありながら、チームを、日本の力を信じて力を発揮した侍たちの戦いを振り返る。 文=杉浦多夢 写真=Getty Images 
ベンチで集中力を研ぎ澄ましつつ、決勝は試合中にブルペンへ。底知れぬ二刀流の力を示し続けた
「勝つ」ために
思えばWBCへの参戦を表明したときから、「勝つ」「勝つだけ」という言葉を繰り返してきた。「ファンの方もそうだと思う。何より勝つことが一番、喜んでもらえることだと思う」。その思いは、最後まで変わることはなかった。「勝つ」ことが一番、思いを届けることができる。思いを次につなげていくことができる。
「第1回大会からいろいろな(日本の)先輩たちが素晴らしいゲームをして、僕らがそれを見て、ここ(WBC)でやりたいなという気持ちにさせてもらったのが一番大きいこと。自分もこういうふうになりたいと思って頑張ってきた。今回、優勝したことで、そういう人が増えてくれたら素晴らしいことだなと思います」
第1回から連覇を果たした侍の先人たちを見てあこがれを抱いた夢の舞台で「勝つ」ために。自らのプレーと姿勢でその言葉を実践してきた。
準々決勝のイタリア戦では初回から雄叫びを上げながら魂を込めた気迫の投球を見せた。準決勝のメキシコ戦では1点を追う9回裏・・・
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