WBCで侍ジャパンを優勝に導き、MVPを獲得。いまや世界の野球ファンを魅了する大谷翔平。彼が現在在籍しているのが、エンゼルス。その本拠地がエンゼル・スタジアムだ。報道などでよく目にするこのスタジアム、実は知っているようで知らないことも多いはず。ここではこのスタジアムの基本的な情報を紹介しよう。これであなたもエンゼル・マニアだ! 文=樋口浩一 写真=ANGELS、樋口浩一、Gettey Images 
エンゼル・スタジアム
メジャーで4番目に古くディズニー設計の球場
エンゼルスの本拠地、エンゼル・スタジアムはロサンゼルスのダウンタウンから東南へ50キロほど行ったアナハイムにある。メキシコまで通じるフリーウェー、インターステート5号線(I-5)の東側。西側にはディズニーランドがある。夢の国の近くにある球場なのである。
球場正面には巨大な帽子。球場に入ると左中間のフェンス奥には巨大な人工岩が見える。当時球団経営に参画していたディズニーのデザイナーが設計を担当し、この球場の特徴となっている。
左中間に比べて右中間が浅い。代わりに右翼側のフェンスは18フィート(5.5メートル)と高くなっている。以前は右翼のフェンスが本塁打を阻んできたが、大谷翔平が入団した2018年からは、左翼から中堅までのフェンスの高さである8フィート(2.4メートル)の位置にラインが引かれ、そこより上は本塁打となった。これによって左打者有利の球場とされている。収容人員は球団のメディアガイドによると4万5517人である。
球場全体に可愛らしい雰囲気が漂っているが、実は現在あるメジャーの30球場の中で、4番目に古いのだ。ボストンのフェンウェイ・パークが最も古くて1912年開場。日本では明治45年と大正元年となる年である。2番目がシカゴのリグレー・フィールドで1914年。1962年のドジャー・スタジアムが続き、次がエンゼル・スタジアムで1966年のオープンである。
エンゼルスが誕生したのは1961年。西海岸をホームとするア・リーグで最初の球団だった。もともとメジャーの球団は東海岸と五大湖周辺に存在した。ところが・・・
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