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MLBエンゼルス特集 天使の勇者たち、いざ!

【ユニフォーム物語】「天使の輪」がない時代あり。創立以来のユニフォーム全史

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イラスト=イワヰマサタカ


当初の帽子は「LA」


 最初のシーズン、1961年の胸マーク、ホーム用は「ANGELS」、ビジター用は「LOS ANGELES」の花文字。帽子には赤に白くくりでロサンゼルスを表す「LA」を組み合わせたマークが採用された。イラストには背番号11のユニフォームを描いているが、これは選手、監督としてチームに貢献したジム・フレゴシの番号。エンゼルスの永久欠番の一つだ。フレゴシは60年に行われたエンゼルス創設のエクスパンションドラフトで指名されボストン・レッドソックスから入団。ただしエンゼルス1年目61年の背番号は17だった。エンゼルスで最初の背番号11はケン・アスプロモンテという選手で、日本のオールドファンの中には懐かしく思う人がいるかもしれない。のちに来日、64~65年中日ドラゴンズ、66年大洋ホエールズでプレーした。

 2年目の62年、変わったデザインの野球帽を採用する。ニックネームのエンゼルスから、本体上部に天使の輪をイメージした銀のテープをぐるりと縫い付けた。

 そんな62年、フレゴシの背番号が2度変更される。シーズン開幕前に17から16になり、シーズン途中でアスプロモンテのクリーブランド・インディアンス移籍で空き番となっていた11に変更された。

 65年、チーム名をカリフォルニア・エンゼルスに変更。翌66年にロサンゼルス市街から南東へ40キロほどの、アナハイム市に本拠地球場、アナハイム・スタジアムが完成するのでフランチャイズ地域を拡大し州名をチーム名とした。ホーム用のデザインは変わらなかったが、ビジター用が「LOS ANGELES」からホーム用と同じ「ANGELS」に。ユニフォームの左袖にはカリフォルニア州の形をシルエット化した袖章がついた。さらに帽子マークも「LA」から「CA」に変更されている。

 71年、胸マークがモデルチェンジ。「angels」と頭文字も含めてすべて小文字に。「a」の上に天使の輪が添えられる。帽子マークにも採用され、帽子本体上部の天使の輪は廃止された。背番号38はクライド・ライト。66年から73年まで在籍。70年にアナハイム・スタジアム第1号のノーヒットノーランを達成する。

 その後、76年から78年まで読売ジャイアンツで活躍。76年のV奪回に貢献したが・・・

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