大谷翔平を中心にエンゼルスを見てきたが、ここからはチームと選手たちに目を向けていく。まずは大谷と“二枚看板”を担うマイク・トラウトから。MVPに輝くこと3度、シルバースラッガー賞9度のMLB最強スラッガーの呼び声高い31歳の凄みに迫る。 文=村田洋輔(MLB.jp編集長) 写真=Getty Images 
マイク・トラウト[中堅手] ニュージャージー州出身/1991.8.7生=31歳/右右/188cm106kg
【2023年打撃成績】38試41安8本20点0盗、率.277、OPS.871(現地時間5月14日現在)
MLB史上唯一の記録
大谷翔平がここ2シーズンの活躍で『球界最高の選手』とみなされるようになる前、その座に君臨していたのは、大谷の同僚であるマイク・トラウトだった。2014年、16年、19年と通算3度のMVPに輝き、シルバースラッガー賞9度、オールスター選出10度。データサイト『ベースボール・リファレンス』が算出する総合的な勝利貢献度を表す指標WARは昨季終了時点で82.4に達しているが、30歳のシーズンまでの数値としては、タイ・カッブ、ミッキー・マントル、ロジャース・ホーンスビー、アレックス・
ロドリゲスに次いで野手歴代5位となっている。20年シーズンが短縮されることなく、また、21年の長期離脱がなければ、数々のMLB記録を持つ『球聖』カッブに次ぐ2位となっていた可能性もある。今年8月に32歳の誕生日を迎えるトラウトだが、少なくともキャリア前半に関しては『球界最高の選手』と呼ぶにふさわしい活躍を続けてきた。
09年ドラフト1巡目(全体25位)でエンゼルスに指名されたトラウトが・・・
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