1998年以来25年ぶりの頂点へ。開幕からの好調ぶりを、もはや春の珍事と呼ぶことはできないだろう。98年と重なる景色に三浦大輔監督の思いを見た。ベイスターズおじさんこと村瀬秀信氏がつづる。 文=村瀬秀信(ライター) 写真=桜井ひとし ※特集内の成績は5月21日現在 
三浦大輔監督
厚みのある戦力
心のマジックが思わず灯(とも)ってしまった。
開幕から1カ月の成績16勝7敗。で、首位である。ここまで強いベイスターズは記憶にない。開幕戦からの4連敗では、「勝手知ったるよく見た風景。別に慌てない」なんて言ってたら、その後の7連勝を含む開幕ダッシュ大成功で思い切り慌てふためいた。なんだこの強さは。
10年前は5勝すればエースと言われていたベイスターズがうそのような投手陣の厚み。チーム防御率2.63。開幕で
今永昇太、
大貫晋一を欠きながらも
石田健大、
東克樹、
平良拳太郎がそろって絶好調。復活の
三嶋一輝に
森原康平、
上茶谷大河に
入江大生、
伊勢大夢、新外国人の
ウェンデルケンなどリリーフも盤石だ。打者では
佐野恵太、
牧秀悟の看板が準備中の間に、
宮崎敏郎が4割超えで三冠王も狙える勢い。一番が定位置だった
桑原将志は五番で.296と新しい自分に目覚めると、10年目の
関根大気が積み重ねた努力で才能という花をついにこじ開けた。
戸柱恭孝、
伊藤光、
山本祐大の捕手陣もドライチ・
松尾汐恩の加入で尻に火が付いたかのような活躍。
ここに加えて・・・
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