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球場を彩るチアの世界 広がりゆくベースボールエンターテインメント

プロ野球界初の男性パフォーマー “ダイナミック”が増大させる新たなワクワク感

 

チアリーダーを筆頭にした野球界のエンターテインメントは、どんどんと“楽しい”を生み出している。パフォーマンスの進化に、世界を舞台にした活動。アマチュア球界だって負けてはいない。ここからは各方面で盛り上がりを見せるHOTな現場、人物を直撃! まずは、2022年からソフトバンク球団が導入した新たな試みについてピックアップする。
取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭

球場中が目を奪われる迫力満点のアクロバット!


先入観にとらわれず


 大音量の音楽に合わせた華やかなダンスが、球場の雰囲気を変えていく。試合とは違った盛り上がり、一体感がそこにはあるのだが、ダンスと並んで目を引くのは、ダイナミックなアクロバットだ。クルクルと回って、高々と跳ぶ――。2022年から、福岡ソフトバンクホークスではオフィシャルダンス&パフォーマンスチーム『ハニーズ』のほかに、プロ野球界では初めてとなる男性パフォーマーが加わっている。

 アクロバットパフォーマーと呼ばれる彼ら。そもそも、なぜ、ハニーズとは別に、アクロバットに特化した人員を募集・採用したのか。

「もともとハニーズにもアクロバットが得意なメンバーがいて、ダンスの合間に技を披露して球場を沸かせていました。ただそれよりも、思い切って別枠で、性別を問わず、アクロバットに特化したメンバーが入ったら、大技を取り入れたりしてもっと球場が沸くシーンをつくり出せたりと、パフォーマンスチームの演出という部分での幅も大きく広がるんじゃないかなと思ったんです」

 そう語るのは、同球団のマーケティング企画部エンターテインメント推進課・渡邊涼太さんだ。アクロバットの力強さを取り入れることで、これまでとはまた違ったパフォーマンスを届けたい――。だからこそ、募集・採用にあたって重要視したのは「高いアクロバット能力」だった。

 募集初年度の22年は3人のパフォーマーが採用された。そのうちのTAKA、Kobaの2人が・・・

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