開幕前から前評判が高かった。パワーとスピードを兼ね備えた遊撃手は夏の甲子園初戦敗退も、強烈なインパクトを残した。上田西高からは2020年、高寺望夢が阪神から7位指名を受けており、高校3年間で成長する土壌がある。 取材・文・写真=小池剛 
3年間、汗を流したグラウンドで取材に応じた横山。リラックスした表情で、この夏を振り返った
頭角を現した2年秋の練習試合
8月6日の甲子園開幕試合。上田西高は土浦日大高に初戦敗退を喫したが、三番・遊撃の
横山聖哉は独特な緊張感の中でも、持ち味を発揮した。181cm85kg。スピードとパワーを存分に見せつけ、甲子園のネット裏に集結した全12球団のNPBスカウトをうならせた。
「あれだけの歓声が上がるのは、初めての経験です。打撃ではアピールできなかったですが、安定した守備は見てもらえたと思います」
高校入学以降、体が大きくなるのに比例し、プレーのスケールも高まった。
横山は2年生の秋の時点で、卒業後に野球を続けるかは未定だったという。
「11月ごろの練習試合で、スカウトの方の前で、県内の注目投手から2打席連続でホームランを打ったんです。そこから興味を抱いていただけるようになったようで、自分としても刺激になって、挑戦したくなりました」
高校通算30本塁打を誇る力強いスイングが注目されがちだが・・・
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