豊作と言われた今年のドラフト。1位指名は再抽選を含め7人が競合。球界の未来を背負うドラフト1位選手をピックアップする。 取材・文=新田あつし 写真=小河原友信 
ドラフト会場から駆けつけた立浪和義監督と記念撮影。「テレビで見ていた方が目の前にいて緊張しました」と草加
フォーム改造に精神面でも成長
ロッテとの競合の末、交渉権を獲得した立浪和義監督が右手を挙げた瞬間、チームメートたちから大歓声が上がった。仲間からの祝福がひと段落したあと、
草加勝は頬を膨らませ、大きく息を吐いた。この日は「朝起きたときからずっとドキドキしていて、何も手につかなかった」と話すが、2球団競合での1位指名に「素直にうれしいです。まさか自分が1位で選んでいただけるとは思っていなかったので、うれしかったですが、驚きのほうが大きかった」と心境を明かした。
182cmのスリムな体型ながら、今春のリーグ戦で153キロをマーク。変化球はツーシーム、カーブ、スライダーを、球速を変えながら操る。東都一部リーグで通算13勝。今春はすべて完投で6勝を挙げ、最優秀投手賞、ベストナインを受賞するとともに、亜大の先輩で「ピッチングの参考にしている」と慕う
東浜巨(
ソフトバンク)に並ぶシーズン最多となる4完封を記録した。
創志学園高時代から、その能力は高く評価されていた。しかし同学年に下級生のころからエースナンバーを背負った
西純矢(現
阪神)がいたため、目立った成績を残すことができなかった・・・
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