特集の最後は特別編としてMLBでの大谷翔平を見ていこう。3月に行われた第5回WBCでは、大黒柱としてチームを支え、世界一に貢献。シーズンでも前例のない成績を残し、今やアメリカ以外でも「Mr. Incredible」(信じられないほどスゴイ)と称されているのだ。大谷翔平の2023年は世界にそれほどの衝撃を与えていた。 写真=Getty Images 続けたからこそ
[2023打撃成績] 
[]内はア・リーグ順位
[2023投手成績] 
[]内はア・リーグ順位、■は規定投球回到達とみなした場合の順位
海を渡って早6年。選手としての成熟期を迎えた二刀流の見せるプレーはすごみを増していた。直前までWBCに出場していたのにもかかわらず、敵地でのアスレチックスとの開幕戦に先発登板。勝ち負けこそつかなかったが、6回10奪三振無失点とエースとしての風格を漂わせると、一方の打撃では開幕3戦目に快音を響かせた。4月2日の同戦、5回の第3打席に膝下に入ってくるスライダーを一閃(いっせん)。今季の第1号を右中間へ突き刺し、大谷は歴史的なシーズンを歩み始めた。
2022年シーズンも二刀流として誰にもマネのできないシーズンを送った大谷に、ついて回ったのは『野球の神様』ベーブ・ルースの名前だった。昨年達成した2ケタ勝利&2ケタ本塁打は1918年のルース以来104年ぶりであり、あくまで“2人目”の記録。数字面では超えていても、やはり先駆者の存在は大きかった。しかし・・・
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