3連覇を成し遂げ、黄金時代を築いていくオリックス。しかし、ほかの5球団もこのまま屈し続けるわけにはいかない。投手力に攻撃力、それぞれに強みを生かして――。そろそろ新時代が幕を開けるか!? ※情報は3月16日現在 
先発陣の再構築が求められるだけに、支配下復帰した椋木がカギを握りそうだ
<連覇のシナリオ>奮闘待たれる先発陣の“ジョーカー”
最大の焦点となるのは、エース・
山本由伸(ドジャース)、左腕・
山崎福也(
日本ハム)が移籍した先発陣の再構築。ただ、不安よりも期待が大きいのは、穴を埋めるだけの面々がそろうがゆえ。
宮城大弥、
山下舜平大の若き左右の二本柱に加え、
山岡泰輔が救援から先発に再転向し、
田嶋大樹、
曽谷龍平の両左腕もいる。昨季、6勝負けなしの
東晃平も軸としての期待は大きい。
アンダーソン・エスピノーザ、
ルイス・カスティーヨの両助っ人右腕も加わって層は厚く、1度登板を飛ばすなどの策も取ることもでき、先発ローテは6人とは限らない。
さらに3月14日には、トミー・ジョン手術を受けて育成契約となっていた2022年のドライチ右腕・
椋木蓮が支配下復帰。開幕からの先発ローテ入りは難しいかもしれないが、不振や故障などの不測の事態に陥った際の“救世主”となる可能性も。長いシーズンを戦う中で“二の手”“三の手”を打てることこそ、チーム最大の強みであり、掲げる合言葉『全員で勝つ!!』の真骨頂だ。
救援陣も然り。
宇田川優希が右肩痛で開幕に標準を定めないことを明言し、
山崎颯一郎もコンディション不良で開幕に間に合うか微妙な状況。それでも、日本ハムからトレード加入した
吉田輝星、ロング救援も辞さない
小木田敦也、ベテランの
比嘉幹貴に、
高島泰都、
古田島成龍、
権田琉成の新人右腕がオープン戦でアピールを続けるなど、ブルペンも多士済々と不安はない。さらに椋木と同様に、トミー・ジョン手術を受けた
富山凌雅が支配下に復帰し、
山田修義に加えて“救援左腕”がプラスされたのも好材料だ。
先発も救援もジョーカー的存在は数多くいる。次々と台頭することも『全員で勝つ!!』の産物だ。山本・山崎福が昨季に挙げた27の勝利数を、救援陣を含めて全員で埋めていき、新生・投手陣を印象付けて4連覇へ。「由伸さんが抜けて負けたら悔しい。僕らが試されるシーズン。皆で力を合わせていきたい」と言う宮城の言葉が、覚悟と決意を物語る。
<連覇のシナリオ>多彩なオーダーに厚みをプラス
先発陣の再構築を援護するのは、投手だけに限らない。スケールアップする打線も支えていく。
広島からFA加入した
西川龍馬が、チャンスメークにポイントゲッターと多彩な役割を担えるとあって、状況に応じた変幻自在の流動的なオーダーは・・・
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