甲子園のネット裏では、プロ関係者がグラウンドに目を光らせた。NPB全12球団のスカウトが全国各地から集結。全32校のセンバツ出場選手を視察した。今大会から新基準の金属バットが導入。プロが「評価」した注目選手を掲載する。 取材・文=小中翔太、岡本朋祐 今朝丸裕喜[左]、モイセエフ・ニキータ
全体的には「素材型」の傾向
球春到来を告げるセンバツで将来のスター候補たちが躍動した。最速151キロを誇る報徳学園高・今朝丸裕喜は右の本格派タイプ。188cmの長身から繰り出す変化球もキレが良く高水準の投球ができる。「今大会で一番、良い。フォームのバランスが良い。角度があり、手足の長さを生かした投球ができる」(
日本ハム・大渕隆GM補佐兼スカウト部長)。打の目玉である豊川高のモイセエフ・ニキータは左の長距離砲。バットを上段に構え、体全体を使って大会第1号を放った。
広島・
苑田聡彦スカウト統括部長は「スイングに力があり、ボールを強くたたくことができる。タイミングの取り方を教えたら、良いバッターになる」と期待を寄せた。
大阪桐蔭高の154キロ右腕・平嶋桂知は140キロ台後半を連発する速球派で、初戦では大会最速の149キロをマーク。フォークでも球速は140キロに迫り球速はすでにプロ顔負け。阿南光高の吉岡暖はテンポ良く快速球を投げ込む。制球力の高さとクレバーさもあり大崩れしない。
健大高崎高・箱山遥人は強肩強打の好捕手。二塁送球は安定して2秒を切る。スピードとセンスにあふれる中央学院高・颯佐心汰は・・・
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