大卒入社2年目。名門・ENEOSを背負う投打の中心選手として有望な2人だ。会社のためにしっかり結果を残した上で、解禁年でのドラフト指名を目指している。 取材・文=岡本朋祐 
東山[左]と山田[右]は2024年のスローガン「LOVE BASEBALL 勝 勝 勝」を体現する[写真=BBM]
特殊な軌道を描く真っすぐ
ENEOSは2月6日から18日まで「キャンプ」という名の恒例の「強化練習」を行った。活動拠点であるENEOSとどろきグラウンド(神奈川県川崎市)で3勤、5勤、3勤で2日の休養を挟んでの猛練習。早朝から夕方まで、まさしく野球漬けの13日間を過ごした。東山玲士は期間中に5回、
大久保秀昭監督から「特守」に指名された。うち3回は左腕エース・
加藤三範と組み、2回はマンツーマン。指揮官の「意思表示」だった。
「昨年は糸川(
糸川亮太、
西武7位指名)さんがずっと、受けていたんです。今年? もう、ヘロヘロです(苦笑)。今年はもちろん、そういう立場と理解しています」
ENEOSには左腕・加藤、右腕・
関根智輝の先発2本柱に救援、先発をマルチでこなす30歳のベテラン右腕・
柏原史陽と、2022年の都市対抗制覇を遂げた盤石の投手陣が控える。「自分がこの投手3人の枠に食い込んでいけるか……。都市対抗予選を通じて大事な場面で投げ、都市対抗本戦で橋戸賞(大会MVP)を受賞する。1点台前半で、社会人年間表彰の最優秀防御率投手賞を目指す」。主戦の自覚は十分である。JABA東京スポニチ大会における、大久保監督の起用を見ても明らかである。予選リーグ全3試合に登板(救援2、先発1)した。最速149キロ。変化球もカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップと精度が高い。
東山の武器はストレートだ。打者の手元でホップする。「(フォームに)力感なく、強く・・・
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