リーグ別に21世紀の四番を振り返る。和製大砲が誕生する球団がある一方で、助っ人に頼らざるをえない球団もあるようだ。 【パ・リーグ編】はこちら 阪神・日本人強打者が担う場所
39年前は、バースが三冠王を獲得し、初の日本一に大きく貢献したが三番打者。そのときの四番はミスタータイガースの
掛布雅之だった。そして2003、05年のリーグ優勝時には
桧山進次郎、金本知憲がその座に。昨年の球団2度目の日本一では、
大山悠輔が全試合で務めた。つまり、
阪神の四番には、日本人打者が座るという考えが基本としてある。
03年に
広島からFA移籍した金本は、04年に勝負強さを買われ四番に。09年まで重責を担った。イメージは本塁打も打て、打点も挙げられる打者。これが、その後の阪神の四番の軸になっており、ゴメスは14年には打点王に。金本監督時代に、単独1位でドラフト指名した大山は、19年から四番。犠飛なども含め打点を挙げつなぐタイプだ。22年は
佐藤輝明が務めたが、23年は
岡田彰布監督が固定し、つなぐ四番として38年ぶりの日本一に貢献した。
T担推薦NEXT四番はこの男 野口恭佑 遠くへ飛ばす能力は大山悠輔以上かもしれない。昨秋のキャンプで岡田彰布監督の目に留まり、育成から支配下へ。春季キャンプでは一軍に抜てき。だが、一軍の投手相手に苦戦し何度もバットが空を切った。だが、これも経験と岡田監督は見守っている。開幕一軍は逃したが、大卒2年目。二軍で圧倒的な本塁打数を量産し、今季中に一軍に昇格し、さらなる経験を積んでいく。
■年度別の最多先発四番打者成績 ※四番先発数の分母はシーズン試合数 ※順位はチーム成績で白抜きは日本一。網掛けはタイトル獲得
広島・右の大砲が打線の中心に
鉄人・金本知憲が21世紀初頭のチームを支えたが、以降は右の大砲が名を連ねる。まず初めに挙がるのは、現監督の
新井貴浩だ。2005年に本塁打王を獲得すると、翌年から四番に定着。07年には全試合で四番を務めた。同年限りで新井がFA移籍するも・・・
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