打線とは対照的にうれしい誤算だったのが先発陣だ。首脳陣による“登板管理”も功を奏し、離脱者も出ていない。 ※成績など情報は5月19日現在 大津同様に、モイネロ[写真]の先発転向も“成功”。全試合90球以上を投じるなど、スタミナもある
課題はどこへ?
一軍監督に就任するにあたって、
小久保裕紀監督はチームが抱える問題点として真っ先に先発陣を挙げた。昨季、2ケタ勝利こそ
有原航平が達成したものの、規定投球回到達者はゼロ。12球団で
ソフトバンクだけだった。だからこそ、指揮官は「先発投手をまずは確立する、ということ。倉野(
倉野信次)コーチ(投手コーチ[チーフ]兼ヘッドコーディネーター[投手])を呼び戻したというところもありますから」と力を込めた。
加えて、球団はFA補強にも着手したが、それは叶わなかった。すなわち、最重要課題に挙げられた先発陣だが、戦力的なプラスはなし。強いて言えば、昨季途中、左肘手術に踏み切るまでセットアッパーを担ってきたL.モイネロと、リリーフとしてルーキーイヤーを過ごした
大津亮介の先発転向が“新戦力”だった。
期待は大きいものの未知数の2人。だが、フタを開けてみれば、そろって開幕先発ローテーション入りを果たすと、ともに防御率1点台の安定した投球を見せている。
この2人が突出しているのかと言ったら、決してそういうわけではない。昨季は有原の防御率2.31がチームトップだったが、今季は・・・
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