長打に加え、巧打も見せる大谷翔平。投手にとっては恐ろしい存在だが、打ち取る確率を高めるにはどうすればいいのか。日米通算170勝をマークした右腕・岩隈久志氏に聞いた。 取材=椎屋博幸 写真=ゲッティイメージズ、BBM 
大谷との第1打席では1球目は内角高めのカットボール系でファウル、2球目は高めのフォーシームでファウル、もしくは低めの落ちる球系で空振りを奪って追い込みたいと考える岩隈氏
【配球表注釈】 《球種》〇=フォーシーム、□=カットボール、▽=スプリット
※ーは空振り、=はファウル、1=1球目、2=2球目
甘い球はボンズ 難しい球はイチロー
今年の大谷翔平選手の打撃は、何と言っても打率が驚異的に上がっている点が、昨年までとの大きな違いです。個人的に映像を見て感じることは、昨年以上にミートポイントを体の中に入れて、さらにバットの面がボールに対して長く見えていることです。
クリケットの平面バットで練習をしたという報道がありましたが、まさにそういうイメージで打っているように感じています。そのような考え方でバットを振り始めているので、さまざまな方向にヒットが打てるのだと思います。
何よりびっくりしているのは、振り遅れたり、レフトへ流したりした打球が、ファウルゾーンに切れていくことなく、フェアゾーンに落ちることです。このようなバッティングができるようになり、さらに飛距離も伸びていますよね。これではピッチャーは投げるところがなくなってしまいます。もう本当に今年の大谷選手は「化け物」だと思いますね(笑)。
あと・・・
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