昨季は12球団トップとなる164本塁打を放った打線が、本来の姿からは程遠いものになっている。走者は出しても、思うように好機を拡大できず、最後の1本も出ない。指揮官も頭も悩ませる得点力不足。現状をひも解きながら、打開のカギを探る。 写真=BBM ※情報・成績は6月9日時点 指揮官のぼやき
序盤戦は圧倒的な貧打、得点力不足に苦しんだ。投手陣が先発、リリーフともに奮闘し、リーグ屈指の陣容と数字を残していたにもかかわらず、混戦を抜け出すことができなかった大きな原因だ。
4月には球団ワーストを更新する13試合連続の3得点以下、さらに5月にも10試合連続の3得点以下があった。前者の13試合は投手陣の踏ん張りもあって5勝5敗3分けでしのいだものの、後者の10試合は3勝6敗1分け。
阿部慎之助監督は「いつか爆発してくれると思っている」と我慢強く攻撃陣の復調を待つ姿勢を見せながらも、「奮起をどう促していったらいいか、教えてほしい。放っておいたらいいのか、昭和風に気合を入れたほうがいいのか。でも、打てない人は練習するしかない」と思わずぼやく場面もあった。
結果、交流戦開幕前までのチーム打率.229、113得点はいずれもリーグ最下位。攻撃陣だけを見れば、上位争いに食い込み、2つの貯金で3位につけて交流戦を迎えることができたのが不思議なほどだ・・・
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