チームが上位争いを繰り広げることができる根底にあるのが先発陣の安定だ。かつてのエースの復活、若き右腕の台頭で、「先発三本柱」と呼べる陣容が整った。切磋琢磨と相乗効果が、チームをさらなる高みへ押し上げる。 写真=BBM ※情報・成績は6月6日時点、年齢は2024年の満年齢 先発ローテに与える余裕
エースとしての存在感を増しているのは
戸郷翔征だけではない。ジャイアンツの新たな「先発三本柱」と言っていいのではないか。1990年代にかけて強力投手陣の先頭に立っていた
槙原寛己&
斎藤雅樹&
桑田真澄。戸郷に山崎伊織、菅野智之を加えた今季の3人は、そんなレジェンドたちを引き合いに出したくなるだけのすごみを見せている。
現在のチームの基盤が投手陣、とりわけ先発陣であることに異論はないだろう。ここまで先発防御率は2.47。リーグ3位ではあるが、決して悪いわけではなかった昨季の3.16を大幅に上回っている。
ただ、開幕直後は暗雲が漂った。開幕先発ローテを託された2人の外国人投手が、立て続けに離脱したからだ。4月3日の
中日戦(バンテリン)ではY.
メンデスが4回までに4四球で4失点。春季キャンプからムダな四球を減らすために「ど真ん中に投げろ」と意識付けを図ってきた
阿部慎之助監督にとっては看過できる内容ではなく、いきなり二軍調整に。さらにF.
グリフィンも先発2試合目で右腹直筋筋損傷を発症し、二軍調整も含めて長期の離脱を余儀なくされた。
それでも先発ローテを破綻なく回すことができたのは・・・
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