何としても点が欲しい場面。打って走者をホームに迎え入れる。抜群の勝負強さでチームに何度も勝利をもたらしてきた頼りになる男だ。6月7日に24歳の誕生日を迎えた左の巧打者は、さらなる打棒を発揮していく。 取材・構成=志村海 写真=井沢雄一郎、牛島寿人 
準備の大切さを知った今季はどんな投手が相手でも、後ろにつなぐというバッティングスタイルは変えない
不安をなくす準備
今季の小園海斗は一味違う。昨季は打率.286も、開幕直後に打撃不振により約2カ月に及ぶ二軍暮らしを経験した。だが、今季は打ちに打ちまくり、チームにとってなくてはならない存在に。四番も務めたここまでのシーズンを振り返りながら、打席に対する意識を語った。 ──開幕から2カ月が過ぎました。自身のここまでの成績や状態はいかがでしょうか。
小園 例年に比べて、ケガや不振による離脱はここまでないですし、いいことも悪いこともいろいろなことを経験したのでいい年になっています。
──いい経験をしたと感じた部分はどんなところでしょうか。
小園 新井(
新井貴浩)監督に最初からずっと使ってもらえているというのは大きな経験ですし、その中でも打撃ではプロに入って初めて四番で起用してもらいました。守備ではショートからサードを守ることになって、難しいなと思うことはいっぱいありますけど、充実した日々は過ごせていますね。
──四番の話がありましたが、最初に四番に起用されたとき(5月7日の
阪神戦、甲子園)の心境は。
小園 さすがに最初はメンバー表を見たときに『えっ!?』と驚きました。でも、気にしないと言ったらおかしいですけど、重圧を感じることはありませんでした。
──現役時代に四番だった指揮官からは、何か声を掛けられたのでしょうか。
小園 僕があまり気にするタイプではないということはおそらく分かっていると思うので、特に言われることはなかったですね。
──四番に入ったことでバッティングに対しての意識は変わりましたか。
小園 いや、変わりませんでした。「四番だからこうしよう」という考えは全然なくて・・・
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