頂点に立ち、栄光の黒獅子旗を地元に持ち帰る。その思いが、これまで数々のドラマを生んできた。 文=楊順行 写真=桜井ひとし 
現在の黒獅子旗は3代目。1999年の第70回大会から使用されている
野球は筋書きのないドラマである──という名言を残したのは、
三原脩だった。西鉄を率いた1958年、
巨人が相手の日本シリーズで3連敗から4連勝。当時、ワールド・シリーズでもなされていなかった大逆転劇などは、まさにそうだ。
写真は、黒獅子旗である。都市対抗の覇者に与えられる、大会のシンボルだ。まさに、獲物に飛びかかろうとしているような黒い獅子のデザインは、古代都市バビロンのレリーフがヒントになったという。第1回から脈々と受け継がれてきたこの旗を巡る戦いもまた、筋書きのないドラマにあふれている。
例えば、前回大会の1回戦・・・
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