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新生ファイターズ 新庄チルドレン大進撃!

<新時代のスラッガー>日本ハム・万波中正インタビュー 本塁打王は譲らない「ファンの喜怒哀楽が爆発するような試合がたくさんできたら最高」

 

進撃を続ける若きチームの中心に、新時代を担うスラッガーがいる。「新庄チルドレン」の筆頭格にして、新たなチームの顔となった男は、自らのバットでチームを勝利に導いていく。
取材・構成=杉浦多夢 写真=高原由佳、BBM
※成績・情報は7月21日現在。年齢は2024年の満年齢



若き力の躍動


 同世代の活躍は、自らの大きな刺激にもなる。ましてやそれが、同期・同学年となればなおさらだ。昨季の自分に続くように現れたニュースターたちと、「世代のけん引車」の復活を心待ちにしながら、ともに勝利を目指していく。

 前半戦が終わりましたが、もちろんチームとしての雰囲気は悪くありません。自分と同年代の選手も多い中で、シーズンを通じて働くという経験が少ないですし、体力的にもきつい時期に差し掛かっていますが、負けが込んだり、いろいろな経験をしていく中でも、こうした位置(3位)にいることができている。昨年までの2年間が最下位ですし、挑戦する側として上を目指していく中で、ゲーム差がギュッとしているところにいるというのはいいんじゃないかなと思います。

 同年代という話では、やっぱりまずジェシー(水谷瞬、ミドルネーム「ジェッシー」からの愛称)ですね。ジェシーと僕とは共通点も多いですし、ホークスで5年間苦労してきて、ファイターズに来てからいきなりこれだけ活躍するのは、シンプルに「すごいな」と思いながら見ています。現役ドラフトで加入すると聞いたときは、やっぱり同じ外野手の身としては「また外野手が増えるのか」「より争いが激しくなるな」という気持ちだったんですけど、今となってはただただ「すげえな」という感じです。

 それにしてもジェシーはめっちゃよくしゃべる(笑)。僕自身もしゃべるほうなんですけど、比べ物にならないです。とにかく何かをしゃべってる。めちゃくちゃ明るいやつですね。

 それから何と言ってもタミちゃん(田宮裕涼)。いろいろなルートで同い年の選手がプロの世界、ファイターズに入ってくると思うんですけど、やっぱり同期、同学年というのはどうしても特別な感じがあります。一番最初にジェイ(野村佑希の愛称)がバッと活躍して、僕らはそれを見て、ものすごく刺激を受けながらファームで頑張っていたので。タミちゃんとはファームで一緒にやっている時期も長かったんで、今シーズンの活躍は素直にうれしい。いろいろな感情があるんですけど、やっぱり「うれしい」というのが一番正しい表現かなと思います。

 僕がタミちゃんのことを評価するのも意味が分からないんですけど、それでもファームでやっていたときからバッティングは良かったです。すごいセンスのあるバッターっていう感じで。普段のタミちゃんもグラウンド内でファンに見せる姿と同じで、あのタミちゃんのまんまって感じ。かわいい感じです(笑)。

 あとはジェイですね。僕はジェイが世代の先頭をずっと走ってくれていると思っています。もともと2年目から開幕スタメンになって、それからケガ以外ではずっと一軍でやってきたわけですから。それが今はケガ以外でもファームを経験したり、ジェイにとっては大変な時期だと思うんですけど・・・

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