2016年に勝ちパターンの一角としてDeNA初のCS出場に貢献した中継ぎ右腕とルーキーイヤーからスタメンマスクをかぶった捕手。ともに入団まで横浜市に縁のなかった2人は球団の成長を肌で感じてきた。今では、確信を持って「横浜が好き」だと言える。OBと現役に立場こそ変わっても、2人の心には「横浜への恩返し」の火がともっていた。 取材・構成=武石来人 写真=幡原裕治、BBM かみ合っていた長所
──今日はお二人に横浜への愛をたくさん話してもらいたいと思います。
須田 いろいろ思い出していかないといけないですね。
戸柱 思い出すって言っても僕らが初めて会ったのはもう9年前ですよ。僕も生え抜きで年齢的に言えばザキさん(
宮崎敏郎)の次ですからね。入ったときは上の人しかいなかったのに。
須田 今ではもうベテランですか。
戸柱 そうですよ(笑)。
須田 ちなみに今回は「横浜愛」ってテーマでの対談ということで話をいただいたんですけど、相手は何人か候補を……。
戸柱 いや僕しかいないでしょ!(笑)
──須田さんからのご指名もあって実現した企画ですが、ともに戦っていた時期はお互いどんな印象を持っていましたか。
須田 もう覚えてないですよね?
戸柱 いやいや、もちろん覚えてます。須田さんは中継ぎのエースでしたからね。
須田 僕は、戸柱がいなかったら多分活躍できていなかったと思っています。
戸柱 これ、ずっと言ってくれるんですよ(笑)。須田さんは勝ちパターンで6回や7回を投げていました。でも確かに僕ら相性が良かったですよね? 特に右打者の外角ビタビタの真っすぐ。
須田 戸柱は外角低めを止められる捕球技術があって、すごく助けられました。
戸柱 ストライクをストライクにしただけっすよ(キリっとした表情)。
須田 低めのボールもしっかり捕ってくれる理想のキャッチャーです。
──良さがかみ合っていたんですね。
須田 何試合かにまたがり20球以上連続でストレートを要求してきたことも。
戸柱 あれは須田さんもしんどかったと思うんですけど・・・
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