就任2年目の指揮官は優勝争いの渦中にあっても、どっしりとした姿勢を崩さない。昨季の反省を糧に、若手に経験を積ませながら、着実に戦力を整えてきたからだ。本当の勝負どころは、これから迎える。 文=前原淳 ※成績など情報は9月1日現在 
新井監督[25]はしっかりとしたマネジメントを施すことでラストスパートの準備を整えている
9連戦で見えた落ち着き
新井貴浩監督の目は、自軍の戦いと選手にだけ向けられている。
今季、セ・リーグのペナントレースは、
広島のほか
巨人、
阪神、
DeNAの4球団による混戦が続いた。後半戦、球宴前からの大型連敗でDeNAがまず脱落すると、8月にはカード負け越しが続いた阪神が後退。広島と巨人の争いは8月の1カ月で大きく広がることはなかった。
同1日から首位を守ってきた広島だったが、29日の
中日戦(バンテリン)に敗れて首位から陥落。試合後、報道陣から2位となったことを問われた指揮官は、笑顔でかわした。「追い掛ける、追い掛けられるとか思っていない。今までと変わらずです」。強がりでもなければ、虚勢でもない。2日後の31日、首位に返り咲いたマツダ広島での
ヤクルト戦後も泰然自若としていた。
「(残り)30試合を切りましたが・・・
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