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それ行けカープ 勝利の雄叫びを上げろ!

<カープ頂の記憶>25年ぶりの優勝&3連覇の偉業達成! 緒方カープで新たな黄金時代【2016/2017/2018】

 

原爆投下によって焦土と化した広島の地に1949年、復興のシンボルとして「広島カープ」が誕生した。プロ野球で唯一の市民球団は長い苦難の時期を経て、1975年についに初優勝を遂げ、広島の街は歓喜と涙に包まれた。あれから、およそ半世紀。プロ野球誕生90年を迎えるまで、優勝は9回。そのすべてのシーズンを振り返る。
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マツダ広島に移転後で初優勝。2位に大差をつけての独走V


四半世紀ぶりの頂点


 1991年を最後に優勝から長く遠ざかることになった要因として、93年に導入されたFA制度と逆指名制度があった。資金力が乏しい市民球団にとっては苦しい制度であり、FA制を行使して移籍する選手はいても、獲得する選手はゼロ。FA制で川口和久江藤智金本知憲新井貴浩らが去った。メジャー挑戦の機運も高まり、海外FAで黒田博樹高橋建、ポスティングシステムで前田健太らエース格を失った。豊富な資金力と破格の条件で有力新人を獲得することもままならなかった。

 98年から2012年まで15年連続のBクラス。そんな逆風の時代を耐え抜き、独自のチーム編成と地道な育成が実を結んだのが、四半世紀ぶりとなった16年の優勝、そこからの3連覇だった。

 16年は緒方孝市監督の2年目のシーズン。前年、ドジャースから黒田が、阪神から新井とかつての投打の柱だった2人が復帰。それでも・・・

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