9月に入り、秋の大学野球シーズンが到来。ドラフト戦線で、好投手は毎年のように有力選手が出てくるが、チームの中核を担う野手は、希少価値がある。明大の主将は不動の「三番・遊撃」。プレー以外の姿、発信力においても今後、日本球界を背負う人物として期待されている。 取材・文=岡本朋祐 写真=矢野寿明 
今春は2月末のオープン戦で死球を受け、右肩甲骨骨折で全治3カ月の診断。驚異的な回復で開幕に間に合わせたが、2カードを終えた空き週のオープン戦で右手中指第一関節を骨折。以降8試合はベンチを温め、秋の完全復帰へ調整を重ねてきた
ケガを「プラス」に
明大の主将・
宗山塁は東大との開幕日(9月21日)を心待ちにする。春は2位。東京六大学リーグの天皇杯奪還が目標だ。
「リーグ戦を制して、明治神宮大会で秋の日本一を目指します」。ドラフトを控えた学生ラストイヤーはアクシデントの連続だった。2月末のオープン戦で死球を受けた。
井端弘和監督が率いる侍ジャパントップチームに選出されており、チームに合流したが、右肩甲骨骨折が判明。強化試合を欠場し、帰京後に再度、診察を受けると全治3カ月。春絶望かと思われたが、奇跡的な回復力で間に合わせた。しかし、2カードを終え、第5週を控えた空き週のオープン戦で右手中指第一関節を骨折。残り8試合は欠場も、メンバーからは外れず、ベンチから鼓舞した。
2、3年時には侍ジャパン大学代表に名を連ね、堀井哲也監督(慶大監督)は1月の段階から「宗山のチーム」と期待を寄せていたが、無念の選考外となった。
秋に向けて、治療に専念してきた。
「リーグ優勝できなかったことが一番、悔しかったです。ただ、ゲームに出られない中でも・・・
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