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2014-23 ドラフト答え合わせ

【12球団ドラフト答え合わせ】ヤクルト・生じる偏重指名のしわ寄せ

 

“新星の光”が明日のチームを変えるならば、ドラフト会議の持つ意味も大きくなる。今年のドラフトも約1カ月後に迫るが、その前に直近10年のドラフトを振り返ろう。球団方針、指名戦略から描いた未来どおりの“今”となっているのか。現段階での“答え”とはいえ、それは今季のチーム順位にあらず。ドラフト指名した選手と現有戦力を比べながら、12球団の“答え合わせ”をしていこう。
※『直近10年の指名内訳』はドラフト指名時のポジションで集計。『今季の一軍出場割合』は9月8日時点で、内訳はドラフト指名球団から他球団に移籍し、古巣復帰したケースのみ『移籍』ではなく、『高卒』『大卒』『社会人・独立出』『育成上がり』『10年以上前のドラフト指名』のいずれかに分類しています(例=西武佐藤龍世……西武→日本ハム→西武のため、ドラフト指名時の「大卒」に分類)。また、育成入団後に支配下登録された外国人選手は『助っ人』に分類しています。

奥川をはじめ、上位指名の投手が期待に応えられていない


 直近10年間でリーグ優勝は3度を誇るが、最下位は4度、5位は2度経験。乱高下を繰り返す原因は、実を結んでいないドラフト戦略が一因と言っても過言ではない。

 積年の課題である投手力を整備すべく、過去10年の1位指名は投手が9人。1、2位は75%にあたる15人が投手だ。しかし、3位以下の投手を含めて規定投球回に到達した選手は0人。到達したのは2002年入団の石川雅規(14、15年)、13年入団の小川泰弘(15、16、19、22、23年)、助っ人のデビッド・ブキャナン(17、18年)の3人のみだ。ドラフト1位では、球団最多の通算ホールド数を保持する清水昇木澤尚文こそ救援としてブルペンを支えてきたが、3球団競合で入団の奥川恭伸、3年目の山下輝、新人の西舘昂汰は・・・

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