大谷翔平の「50-50」達成でもう「40-40」は小さい数字になってしまいそうだ。ただやはり長いMLBの歴史で、この記録は大谷を除いて5人しか到達していない。それだけ達成が難しい偉業なのだ。ここでは、その偉大な記録を生み出したスターたちを紹介する。
写真=Getty Images

＜1988年達成＞ホセ・カンセコ　史上初の40-40達成者

　メジャー4年目のパワーヒッターだった。キューバ革命によりアメリカに移住。193cm114kgの巨漢ながら快足の外野手で1985年にメジャー・デビューし、86年に33本塁打、117打点(15盗塁)で新人王に。87年は31本塁打&113打点を記録、この年にデビューしたマーク・マグワイアとクリーンアップを組み「バッシュ・ブラザーズ」と言われ人気を博した。そして88年に「40-40」を狙うと宣言し42本塁打&40盗塁を記録し、有言実行で達成。リーグMVPにも輝いた。その後、ステロイドを使用したことを告白している。

＜1996年達成＞バリー・ボンズ　史上最多本塁打者

　MLB最多の762本塁打の記録を持つ左の強打者。若いころは体の線は細く、パワーとスピードを兼ね備えた打者だった。パイレーツ時代の1990年に33本塁打&52盗塁を記録している。その後、ジャイアンツに移籍した93年に・・・