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PERSOL PACIFIC LEAGUE 2024 CHAMPIONS SoftBank HAWKS

ソフトバンク公式中継リポーター・海里さん 2024あの日の取材日誌「放送席、放送席、とっておきのエピソードお届けします!」

 

読者の方の中には、球団公式中継を見ながら応援しているという方も多いのでは? 普段はマイク片手に、公式中継でしか聞くことのできない、ソフトバンク愛にあふれる情報を伝えてくれるリポーターの海里さんが、今回、週ベのためだけに、ステキな6本のエピソードを用意してくれました。
写真=BBM

エピソード1 自己紹介と新生ホークス


小久保裕紀監督[写真奥]


 はじめまして! ホークス公式中継のリポーターを担当しています、海里(みさと)です。今季、2020年以来のリーグ優勝を飾ったホークス。今年もいろいろな選手の姿に胸を打たれ、感動し、驚かされたファンの皆さんと同様、私も感情を動かされた1年でした。

 私がホークスのお仕事をスタートしたのは11年。福岡のテレビ局でスポーツキャスターとして関わらせていただき、完全優勝をした年でした。正直、当時は野球が何も分からず(笑)、終盤にマジックが怒涛の勢いで減ることのすごささえも理解ができていなくて、「マジックが減りました!」の伝え方を「全然すごさが伝わらない!」と番組プロデューサーに怒られるほどでした(笑)。

 そして、13年からホークス公式中継のリポーターに携わらせていただくようになり、今年で12年目。干支1周のタイミングで、なんと、週刊ベースボールさんにお声掛けをいただき、キャリアで初めてとなる『文章を書く』という経験をさせていただいています。小久保裕紀監督の下で新たなスタートを切ったチームと同様に、私も新しいチャレンジ! どうぞよろしくお願いいたします。



 今年、首位を走り続けたチームですが、取材していて感じていたのは、1度も安心していないこと。去年、一昨年の経験がやはり大きく、常勝軍団だったホークスに新たな経験としてしっかりと刻まれていました。さらに、今年から監督に就任された小久保監督の存在。これは、選手会長の周東佑京選手が言っていたのですが、「気を抜かせてくれない。いくら勝っても調子に乗るなんてそんな雰囲気はありません(笑)」と。

 特に何か言われるわけでもないけど、そんな雰囲気をベンチでも感じていたそうです。監督が現役のころから取材をさせていただいた私には、今年のベンチでの柔和な表情がとても印象的だったのですが、選手からすると「何を考えているのか分からない(笑)」と映っていたようです。

エピソード2 前向きに挑み続ける栗原陵矢選手


 今季、おそらく一番(?)取材させていただいたのが、栗原陵矢選手でした。今年のオールスターでは、名打撃投手として近藤健介選手のホームランダービー優勝に貢献して大いに盛り上げるなど、皆さんご存じのとおりの明るいキャラクター。栗原選手は、まずグラウンドに出てきてベンチに荷物を置いたあと、確認をするようにその場で何度かバットを振ります。そして、アップに行き、全体練習開始までは甲斐拓也選手と一緒にいることが多いです。甲斐選手との時間は、野球談義をしたり、笑い合ったり,何も会話がなくただ横に座っていたりと、さまざまですが、2人にとってはとても必要な時間のようです。

 栗原選手自身は、春先に打撃不振もありながら、しっかり復調して5月には月間MVPを獲得。そして、6月1日に柳田悠岐選手がケガで離脱してからは、その穴を埋めるべく三番打者に定着しました。近藤選手のあとの六番に入っていたときは、『大変ですよ! ほぼランナーがいるから、ほぼクイックでくるし、自分のタイミングでは打てないです。鍛えられる1年になりそうです!』と、前向きな姿勢がすごく印象的でした。

 そして、三番に入ったらいかに後ろの山川穂高選手、近藤選手という強打者につなぐか。そのときにも『2人のバッティングを・・・

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