週刊ベースボールONLINE

2024ドラフト直前展望 注目選手クローズアップ【大学生有力選手】

環太平洋大・徳山一翔(投手) 可能性を秘めた153キロ左腕「自分がレベルアップするには何が必要であるかを、常に考えて生活しています」

 

真っすぐの強さが武器。グラウンドと寮が併設された恵まれた環境だ。朝6時45分に起床し、部員全員でラジオ体操第一が日課。練習前には「君が代」を斉唱してからアップに入る[写真=BBM]


心に刻む「体育会五訓」


 環太平洋大・野村昭彦監督は徳山一翔の球筋について、太鼓判を押している。

「かつて大学日本代表で指導した森下暢仁(明大-広島)、早川隆久(早大-楽天)に匹敵するボールのキレがあります」

 2018、19年に日の丸を背負い、一流の大学生を預かった指揮官の目は確かである。自身は佐伯鶴城高、駒大、日本石油を通じて右腕として活躍し、社会人でのコーチ経験も豊富。プロへ進んだ多くの選手を見てきた中で「徳山は人間的な成長が投球に表れてきている。今は5の実力かもしれまんが、将来的には6、7、8、9、10と飛躍していくだけのポテンシャルがある」と認める。153キロ左腕は複数のNPBスカウトからも、上位候補の評価を受けている。

 鳴門渦潮高では背番号3の控え投手だった。「エースナンバーを着けたことは、一度もありません」。3年夏はコロナ禍で甲子園出場をかけた徳島大会が中止。県高野連主催の独自大会を8強で終えた後、チームメートとともにインディゴコンディショニングハウスに通った。体の使い方、トレーニング法などを学び一冬で球速は10キロアップの148キロ。「もっと成長できる。そこから本気でプロを目指そうと思うようになりました」。環太平洋大への進学は「西日本最大級のトレーニング施設『TOP GUN』があり、グラウンド、寮と施設が充実している」が理由だ。

 野村イズムが、たたき込まれている・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング