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2025ドラフト注目選手CLOSE-UP【高校生編】

健大高崎高・石垣元気(投手)&佐藤龍月(投手) 超高校級、左右のBIG2

 

今春のセンバツで初優勝した健大高崎高には世代屈指の投手が2人もいる。最速154キロ右腕・石垣元気は新チームのエースとして3季連続の甲子園出場を目指す。最速146キロ左腕・佐藤龍月は今春のセンバツ優勝に貢献するも、夏は左肘の故障でチームを離脱。ともに高卒でプロ入りを熱望する男たちの歩みを振り返る。

今春のセンバツで、健大高崎高が群馬勢として初優勝を遂げた。紫紺の大旗奪取に貢献した左腕・佐藤[左、写真=牛島寿人]はリハビリ中。2季連続出場となった夏の甲子園で153キロを計測した石垣[右、写真=宮原和也]は新チームもエースとして君臨する


“飛び級”のお墨付き


 甲子園で初めてエースナンバーを背負った石垣元気の夏は涙で終わった。春夏連覇を狙った今夏の甲子園は智弁学園高に1対2で惜敗し、2回戦敗退。同点の5回途中から救援した石垣は9回に決勝点を許した。試合後は取材ルームで記者に囲まれるなか、顔を上げることなく涙で床を濡らした。「負けたのは自分のせいです……」と何度も反省の言葉を繰り返し、エースとしての責任が身に染みた。

 センバツと夏。2季連続出場の甲子園で「直球王・石垣」の名は全国にとどろいた。先発で試合を通して150キロ超を計測する馬力は全国を見渡しても類を見ない。球威のピークだった夏の群馬大会を視察したあるセ・リーグスカウトは「今年のドラフトでも、上位指名される実力がある」と“飛び級”のお墨付きを与えていた。最速138キロで入学したときから成長は右肩上がりの一直線。ライバルとの日々が成長の原動力だった。

 同学年チームメートの左腕・佐藤龍月は中学時代に侍ジャパンU-15代表に選出された逸材。健大高崎高でも常に石垣の一歩先を行く存在だった。それでも・・・

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