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2025ドラフト注目選手CLOSE-UP【大学生編】

仙台大・渡邉一生(投手) 最速152キロの技巧派左腕「大学4年間をやり切ることで、それもアピールになる」

 

高校を中退し、新たな環境で個性を伸ばした。高校3年時はドラフト指名漏れも、大学で「勝つ投手」に成長。今夏は大学日本代表でもプレーし、世代屈指の左腕に成長している。
取材・文=高橋昌江

今年6月の全日本大学選手権1回戦[対星槎道都大]では5回無失点で勝利投手。大学日本代表選考合宿[写真]を経て、日の丸を着けてプレーした[写真=矢野寿明]


自分を変える決断


「一生」という名前を気に入っている。「由来は、一生懸命頑張るとか、そういう意味だと親から聞いたことがあります」。その由来のとおり、大学3年間を一生懸命に過ごしてきた。

 夢はプロ野球選手。野球少年たちが抱く淡い思いが「野球で生きていきたい」と、目標になったのが中学3年のとき。選んだ高校は関東の強豪校だった。1年夏から県大会決勝のマウンドに上がり、130キロ台後半の直球を投げ込んだ。170cmに満たない小柄な体格ながら1年の冬に入る前には球速が140キロに乗った。

 2年生に上がる前、新型コロナウイルスが流行。自粛中は食事とトレーニングで体づくりに励んだが・・・

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