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2024ドラフト総決算 ドラフト1位CLOSE-UP

【楽天1位】宗山塁(明大/内野手)攻守でスケールの大きな遊撃手 今ドラフトの超目玉は杜の都へ「常に試合に出続けられる選手でいたいし、息の長い選手になりたい」

 

新しいスタートラインに立った123人の選手たち。奮い立つ第一歩だ。その中で最高評価となった選ばれしドライチ12人をクローズアップ。
取材・文=椎屋博幸 写真=矢野寿明

楽天のユニフォームを着用しての胴上げ。“20年に一人の遊撃手”は楽天が交渉権を獲得した


驚きの5球団指名 目指すは開幕一軍


 最後まで表情は崩さなかった。じっと画面を見つめ、口を真一文字にして、心を整えていた。どの球団であっても同じ対応をする。それが指名をしてもらった5球団、そしてクジを引き当てた楽天に対する敬意でもあった。

「5球団の指名していただいた皆さまに感謝を伝えたいですし、楽天と獲得交渉となり、うれしく思います。このときを目標にしてきたので、評価してもらってよかったです。でも、今はスタートラインに立ったばかり。これから技も心も磨いていきます」

 14台のテレビクルーに、70人を超える報道陣が集まった。「20年に一人の即戦力遊撃手」と大きな注目を浴びた明大の宗山塁。セッティングされた会場に座って、その瞬間をじっと待っていた。ドラフトが始まり、12球団の首脳陣が会場に入り終わったところで、一度だけ上着の裾を正した。それ以降は、画面をじっと見つめたまま、表情を変えなかった。

 最初の指名球団の西武から「宗山塁」の名前が呼ばれる。そして注目の関大・金丸夢斗を超える5球団が1位指名した。抽選によって・・・

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