新しいスタートラインに立った123人の選手たち。奮い立つ第一歩だ。その中で最高評価となった選ばれしドライチ12人をクローズアップ。 取材・文=椎屋博幸 写真=矢野寿明 楽天のユニフォームを着用しての胴上げ。“20年に一人の遊撃手”は楽天が交渉権を獲得した
驚きの5球団指名 目指すは開幕一軍
最後まで表情は崩さなかった。じっと画面を見つめ、口を真一文字にして、心を整えていた。どの球団であっても同じ対応をする。それが指名をしてもらった5球団、そしてクジを引き当てた楽天に対する敬意でもあった。
「5球団の指名していただいた皆さまに感謝を伝えたいですし、楽天と獲得交渉となり、うれしく思います。このときを目標にしてきたので、評価してもらってよかったです。でも、今はスタートラインに立ったばかり。これから技も心も磨いていきます」
14台のテレビクルーに、70人を超える報道陣が集まった。「20年に一人の即戦力遊撃手」と大きな注目を浴びた明大の
宗山塁。セッティングされた会場に座って、その瞬間をじっと待っていた。ドラフトが始まり、12球団の首脳陣が会場に入り終わったところで、一度だけ上着の裾を正した。それ以降は、画面をじっと見つめたまま、表情を変えなかった。
最初の指名球団の
西武から「宗山塁」の名前が呼ばれる。そして注目の関大・金丸夢斗を超える5球団が1位指名した。抽選によって・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン