交流戦でも示していたセ・リーグにはないDH制での強さ。DH制は強力打線に直接的、副次的な効果をもたらし、投手陣には起用法だけでないプラスを生み出した。ソフトバンクを相手にした日本シリーズでも、敵地での3連勝がターニングポイントになっていた。 直接的に増した破壊力
8勝1敗、勝率にして.889。
DeNAが2024年シーズンの交流戦においてDH制のある敵地で戦った際の戦績だ。DH制での強さは秋の頂上決戦となった日本シリーズでも発揮された。圧倒的強さでパ・リーグを制覇し、CSも勝ち進んできたソフトバンクを相手に本拠地・横浜スタジアムで連敗スタートと苦しんだところから、敵地・みずほPayPayで圧倒。一気に日本一へと突き進めたのも、その“強さ”があったからだ。では、なぜDeNAはここまで“強かった”のか。
まず言えるのは、単純に指名打者に入った選手の打棒だろう。長打力を持つ強打者を多数抱えるチームだけに、1人の価値が大きいのだ。特に
筒香嘉智は普段、
佐野恵太やタイラー・オースティンとの兼ね合いもあり、スタメンの機会は限られ、代打として待機することも多かった。勝負強さも兼ね備える長距離砲が打線に加わるプラスは非常に大きい。そして、CS以降存在感を示してきた
マイク・フォードも、筒香やオースティンと守備位置がかぶり先発出場の機会を逸してきた。日本シリーズでは、彼らを先発させオースティンを指名打者に置くことで足の状態に不安のあったオースティンも打撃に専念することができたのは間違いない。
その集中力は・・・
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