MLB史上初の「50-50」を達成した大谷。この偉大な記録の中身をデータを基に検証しよう。 
9月25日のパドレス戦で4回裏にフェンス直撃の二塁打を放ったが、少しでも角度が高ければ本塁打になり「55-55」を達成していたかもしれない
[打撃]“ならなかった”18本
あと1本塁打を打っていれば、「55-55」を達成していた大谷。野球好きであれば、もしあの打球が違う球場だったら、もしいつもの打球角度だったら、と想像しただろう。そこで、惜しくも本塁打になり損ねた当たりを「スタットキャスト」の情報を基に確かめていく。
72本。MLB公式サイト「スタットキャスト」が算出した、もしかしたら(大谷がシーズンで)本塁打になりえた数字である。球場によって大きさが異なるため、このような数字が比較して出てくるのだ。
今季の大谷は54本打っている。実際にはフェンスを越えなかった18の本塁打性の当たりが、もし違う球場であればアーチになっていた可能性があるというのだ。そこで今回は本塁打にならなかったこの18本を2つの要素で考察する。
まず初めに試合がホーム&アウェイで逆だった場合、新たに生まれる本塁打の数は5本。そのうちドジャー・スタジアムなら入っていただろう2本を紹介する。1本目は4月28日に敵地で行われたブルージェイズ戦でのセンターへの当たり。センターがフェンスにぶつかりながらも好捕したもの。ドジャー・スタジアムと比べて、この球場はセンターが1.5メートル、わずかに広いため、惜しくも本塁打にならなかった。2本目は・・・
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